ピクセルリマスター版FF1、低レベルクリア完了しました ― LV23でクリア、白魔術士が大活躍! ※ラスボスネタバレあり
2021年7月29日(木)に発売されたSteam用ゲーム、ファイナルファンタジー ピクセルリマスター版『ファイナルファンタジー』(スクウェア・エニックス)をLV23、1、1、1でクリアした報告と動画紹介。
FF1というゲーム、FF1のやり込みについて
ボスよりザコ敵の方が苦戦するゲームバランス
FFシリーズは、どれもさまざまなやり込みが行われている。
しかし、シリーズの他の作品に比べると『FF1』は強烈なやり込みが行われていない印象がある。
もちろん探せば見つけることはできるが、SFC以降の作品と比べるとその数は少ない。
FFシリーズは『FF3』とか『FF4』以降で爆発的に流行ったという純粋な人気の問題もあるだろう。
しかしそれにしてもSFCやPSの時代のFFシリーズに比べて情報が出回っていなさすぎる。
それもそのはず、『FF1』は普通にクリアするだけで大変なゲームバランスになっているのである。
諸悪の根源はザコ戦である。
FF1のザコはあまりにも強い。
しかも同時出現数が多く、最大9体で出現する。
さらには絶対に逃げられないエンカウントパターンが存在し、低レベルクリアは困難である。
強さについては、レベル上げを行わずに進めるとダンジョンのゴールまで到達することが困難である。
これはレベルを上げて困難なダンジョンに挑むという、レトロゲームゆえのゲームバランスが行われているためである。
ボスだけが強力なステータスを与えられているわけではないので、相対的にザコ敵が脅威になってくる。
もちろんステータスはボスのほうが強く設定されているが、問題はザコ敵の同時出現数が多い点である。
ターゲットが集中すると数の暴力で一気にやられてしまう。
全体魔法を使いたいところだが、黒魔術士は非常に打たれ弱いため使う前にやられてしまうことも多い。
回復アイテムがポーションしかなく、魔法も各LVごとに9回までしか使えないため、ザコ戦で消耗するとボス戦どころではない。
逆にいうと、ザコで消耗することを前提にボス戦が作られているともいえる。
ボス戦に魔法を温存しようなどと考えると、ボスがあっさり倒れて拍子抜けしてしまうこともある。
倒せないなら逃げ続ければいいと思うところであるが、追い打ちをかけるように逃走不可のエンカウントが存在する。
特に後半は半数近くのエンカウントテーブルが逃走不可である。
逃走不可なのか、ただ失敗しただけなのかどうかは全く見分けがつかない。
そんなわけで、低レベルクリアのようなボス戦を見せ場とするやり込みは非常にやりにくい。
ザコ戦の切り抜け方は試行回数の問題になってしまうので主軸として据えにくいのである。
(厳密にはエンカウントの内容は決まっているのでザコ戦も戦略の立てようはあるのだが、伝わりづらい)
選択肢が多そうで少ないゲームシステム
『FF1』の魅力と言えば多様なジョブ、装備、魔法などが存在することである。
しかし縛りプレイを行おうとすると実は実質的な選択肢はかなり限られてしまう。
ジョブは6種類あるが、強いジョブと弱いジョブが明確に分かれている。
戦士、赤魔術士が強く、シーフ、黒魔術士が圧倒的に弱い。
強いジョブが固定化されているためジョブ編成も似たようなものになってしまう。
逆に弱いジョブでジョブ統一縛りという例もあるが、それはそれで選択の余地がない。
装備については、種族特効があったり個性を出そうという形跡は見られる。
しかし実際は特定のタイミングでの最強装備が決まりきってしまうので意味がない。
特に、このゲームは状態異常がつらいので頭装備はリボン(全属性耐性)で固定化されてしまう。
魔法についても、各LVにつき白魔法・黒魔法4つずつから3つを選んで覚える形式である。
これも選択肢が与えられているようで、有用な魔法が少なく実際の選択肢は少ない。
実質的に「○○を覚えるか、覚えないか」というレベルに収まってしまう。
(覚えられるジョブなら)絶対覚えるべき魔法はヘイスト、レイズ、ダテレポ、アレイズくらいで、他は覚えなくてもあまり困らない。
結局、慣れたプレイヤーであればあるほどすべてが固定化されてしまうという事態が起こってしまう。
1987年のゲームにしては完成度が高いが、『FF2』や『FF3』が出た後に見ると自由度が狭いのはやむを得ない。
FF1のやり込みについて
とは言いつつも、『FF1』のやり込みはそれなりに行われている。
後発の作品のやり込みには及ばないが、それでも複数種
メジャーなやり込みはジョブ縛りと1人旅であろう。
ジョブ縛りについては、魔法が使えないジョブでプレイしたり、打たれ弱いジョブでプレイするとそれなりに緊張感があって面白い。
1人旅はジョブが6種類あるので6通りの1人旅ができる。
クラスチェンジを封印すれば装備が限られるのでさらに緊張感のあるプレイとなる。
前述の通り、ザコ敵が脅威なうえに逃走不可エンカウントが多いので低レベル攻略はやりにくいが実行例はある。
ファミコン版ではLV14、1、1、1という極限低レベルクリアが達成されている。
他の機種でもほとんどの機種で極限値が達成されている。
今回挑戦するピクセルリマスター版『FINAL FANTASY』でも、はたぼー氏によりLV23、1、1、1でのクリアがすでに達成されていた。
低レベル攻略についても、当初は一番乗りを目指していたが結果的に二番煎じになってしまった。
今回のFF1極限低レベルクリア条件の説明
今回の攻略については、『FF1』のやり込みの指標を作りたいという思いで始めたので、余計な縛りはつけないことにした。
ただ、やり始めてすぐにはたぼー氏がクリアしたという情報を耳にした。
その際、ジョブ構成は「赤魔術士、戦士、赤魔術士、赤魔術士」であったこと、石化の仕様変更を活用した攻略であることを知った。
幸いにも、ファラオさんは「白魔術士、戦士、白魔術士、白魔術士」という構成だったため、別のジョブならいいかということで続行することにした。
二番煎じ感が出ないように、石化の仕様変更を利用した戦法は行わないことにした。
石化については、「石化状態でも敵のターゲットに選択される」「石化状態でも経験値が入る」という仕様変更があった。
『FF6』に近い形である。
これを活用すると、敵が無駄行動を行うようになるためかなり楽ができる。
ボス戦もそうだが、ザコ戦で逃げやすくなるのが大きい。
これを行わないことで道中の探索が非常に困難になる。
ピクセルリマスター版はどこでも中断セーブができるため、ザコ戦が困難になっても戦略上目新しいことはなく、ただ試行回数が増えるだけである。
しかし動画サイトへの投稿を念頭に置いて始めたので、それはそれで見どころがあるかなと思い今回の条件にした。
逆に、他の条件は設けず、可能な限り楽な戦術をとることにする。
まとめると今回のプレイ条件は以下のようになる。
- 低レベル(白23、戦1、白1、白1)でクリア
- 石化禁止(食らったらリセット)
- その他は何やってもOK
全体的な攻略のポイント
パーティー構成について
YouTubeとニコニコ動画で連載しているので詳細な戦法は動画を見ていただくとして、ここでは簡単な攻略のポイントを述べる。
『FF1』で強いボスとして考えられるのはリッチ(現在/過去)とラスボスであり、この3体を倒せるように戦法を考える必要がある。
逆に言うと、こいつらさえ倒せればあとはどうにでもなる。
パーティー編成はすべてこいつらを倒せるように組むべきである。
さらに言うと、一番考えないといけないのは現在のリッチである。
なぜなら、飛空艇を入手する頃から強力なアイテムが手に入るため、戦術次第でどうにでもなるからである。
逆に言うと、リッチは準備が整っていない状態で戦う必要があることが脅威なのである。
ではリッチを倒すにはどうすればよいか。
当初は戦士で速攻を考えていたが、HPが1200もあるうえにスロウ、ラスロウを使ってくるので物理攻撃は絶望的である。
速攻はできない前提でうごく必要がある。
速攻が無理だとすると、問題になるのは強力な全体魔法である。
ブリザラ、ファイラ、サンダラで100以上のダメージを食らうのでLV1軍団は耐えることができない。
そもそも経験値集中役もかなり厳しいので、バコルド、バファイ、バサンダは必須であろう。
この時点で白魔法が使えるジョブに限られる。
リッチの弱点は炎とディア系に設定されている。
弱点だと威力が1.5倍になるが、例えばファイアは威力10に対し同じLVのディアは威力20である。
そのため、リッチを倒すにはディア系を連発する必要があるという結論に達した。
パーティーに白魔が3人もいるのはこのためである。
魔術士系は打たれ弱い印象があるが、『FF1』の白魔術士は意外とHPが上がりやすい。
吟味すれば十分高いHPが得られる。
戦術について
ボス戦では基本的にすべてHPの吟味を行う。
『FF1』では基本的に1+体力÷4だけHPが上昇するが、8分の1の確率で20~25のボーナス値が得られる。
(一部、確定でボーナス値が得られるLVもある)
運の問題なので吟味がつらい場面はあるが、基本的にブリンクを3回使えば物理はほぼ当たらないので、時間さえかければ負けることはない。
HPの吟味をしっかり行えば、敵からの攻撃は十分耐えられる。
魔法や特殊攻撃はブリンクでは防げないが、リボンが手に入るので基本的に問題ない。
リッチ(過去)やラスボスが使用するフレアーは無属性のため軽減できないため、持久力を得るために吟味は必須である。
ラスボスは他にも強力な攻撃手段があるため、巨人の薬で最大HPを上昇させて対抗する。
攻撃面では、アースの洞窟のリッチは先述の通りディア系を連発する。
バンパイアもアンデッドなので同様である。
魔法アイテム(魔術の杖、トールハンマー、黒のローブ)を入手してからは魔法アイテムに攻撃手段を頼ることにする。
それ以前のボスはどうしようもないが、あとはゴリ押しする。
各ボス戦詳細についてはYouTube等を参照
細かい戦術についてはYouTubeとニコニコ動画で動画を投稿しているのでそちらを参照。
毎週土曜日18:00に投稿できるようにがんばっているが、編集に時間がかかってしまう場合もある…。
FF1ピクセルリマスターの基本情報
PC版はSteamで配信中、スマホ版も各種アプリストアで
『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』はPCおよびスマートフォンでプレイできる。
PC版は大手PCゲームプラットフォーム「Steam」で配信されている。
外部ゲームパッド(コントローラー)に対応しているので、腰を据えてプレイしたいゲーマーにおすすめである。
スマホ版はApp Store、Google Play、Amazonにて配信中。
通勤・通学の空き時間を利用して気軽にプレイしたい方におすすめである。
詳細情報・権利表記
タイトル:ファイナルファンタジー
ジャンル:RPG
ストア:App Store / Google Play / Amazon / Steam
対応言語:日本語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、ブラジルポルトガル語、タイ語、韓国語、中国語(繁体字・簡体字)
発売:スクウェア・エニックス
発売日:2021年7月29日
Web:https://www.jp.square-enix.com/ff_pixelremaster/ff1/
『ファイナルファンタジー』
© 1987, 2021 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
LOGO ILLUSTRATION: © 2007 YOSHITAKA AMANO
『ファイナルファンタジーII』
© 1988, 2021 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
LOGO ILLUSTRATION: © 2007 YOSHITAKA AMANO
『ファイナルファンタジーIII』
© 1990, 2021 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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『ファイナルファンタジーIV』
© 1991, 2021 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
LOGO ILLUSTRATION: © 1991 YOSHITAKA AMANO
『ファイナルファンタジーV』
© 1992, 2021 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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『ファイナルファンタジーVI』
© 1994, 2021 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
LOGO ILLUSTRATION: © 1994 YOSHITAKA AMANO
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