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ピクセルリマスター版FF1における原作&過去のリメイク版との違いを紹介―②システム面での変更点

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2021年7月29日(木)に発売されたSteamおよびスマートフォン用ゲーム、ファイナルファンタジー ピクセルリマスター版『ファイナルファンタジー』(スクウェア・エニックス)の紹介。

 

ピクセルリマスター版『ファイナルファンタジー』の原作との違いについてはこちらの記事も参照。

pharaohkai.com

快適にプレイできる工夫が凝らされたシステム

ゲーム内でダンジョンマップが確認可能! 攻略本なしでも快適にプレイ!

システム面での大きな追加要素として、ゲーム内でダンジョンマップが確認できるようになっている。
攻略本・攻略サイトでマップを確認する必要がなく、快適にプレイすることができる仕様になっている。

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今作『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』では、プラットフォーム(ハード)はSteamとスマートフォンiOSAndroidAmazon)となっている。
SteamはPCプラットフォームなので攻略サイト等でマップを確認するのは容易であるが、スマートフォンでプレイする場合はアプリを頻繁に切り替える必要があり地味に面倒である。

今作ではゲーム内でマップを確認できるため、ダンジョン探索を快適に行うことができる。
一方で、探索の楽しみが減ったと感じるプレイヤーもいるようだ。
批判的な声もある一方、利用はプレイヤーにゆだねられている。
個人的には、33年前のゲームにネタバレも何もないし、企業としては早くクリアして『FF2』以降の作品をプレイしてほしいというのが本音だと考えられるので、快適に探索できる仕様の方がユーザーフレンドリーなのではないかと思っている。

フィールドではどこでもセーブでき、ダンジョン内での中断も可能

セーブに関しては、フィールドではどこでもセーブできるため安心してプレイできる。
また、ダンジョン内でも1個だけ中断セーブでき、フロア・マップが切り替わる際にオートセーブも行われるため、全滅した場合のリカバリーも容易である。

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『FF1』の原作では、セーブが大きく制限されていた。
セーブを行う方法は大きく分けて2つある。

  • 宿屋に泊まる
  • フィールドでねぶくろ、テント、コテージを使う

いずれもお金が必要であるという、現在の感覚では信じられない仕様である。
ただ、当時としては宿屋など特定の場所でしかセーブできないのは珍しくなく、むしろアイテムを買えばフィールドでもセーブできるようになると捉えることもできる。
『FF2』以降はフィールドではどこでもセーブできる仕様に変更された。
今回のピクセルリマスター版でもその仕様を踏襲している。

ダンジョン内でも1回だけ中断セーブが行える。
SFC時代のゲームをプレイしていた人は「中断」と聞くとロードすると削除されるセーブデータと思うかもしれないが、この中断セーブはずっと残り続ける。
PS時代の『FF』に実装されていた「メモファイル」に近いが、電源を切っても残り続ける。
枝セーブが取れない以外は実質どこでもセーブできると考えることもできるだろう。

フロア・マップの切替時にオートセーブも行われる。
近年のゲーム、特にスマホ用ゲームだとオートセーブが当たり前である。
全滅時にゲームオーバーとなるため、ほとんどセーブせずに進めるタイプのゲーマーにはありがたい仕様である。
特に『FF1』はザコ敵が強く、通常攻撃に即死の追加効果を持っていたり、強力な全体攻撃を使ってくる敵がいるため、リボンを手に入れるまではかなり苦しい戦いを強いられる。
不意の全滅の際にも再開が容易となっている。

魔法はFC版を踏襲した回数制だが、MPの回復が容易に

魔法はファミコン版と同様、レベルに応じた回数制となっている。
ただ、GBA版以降で追加されたエーテル等のMP回復アイテムが実装されているため、MPの回復が容易になった。

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『FF1』『FF3』のみに見られる特徴的なシステムとして、MPがレベル別に分かれた回数制になっていることが挙げられる。
これにより、上位レベルの魔法を習得した後も下位レベルの魔法が活躍するゲーム性となっている。

ファミコン版『FF1』では、MPを回復する手段は宿屋に泊まるか「コテージ」を使うしかなかった。
コテージはフィールドでしか使えないため、ダンジョン内では魔法を温存して進むことが求められた。
ザコの強さと相まって、難易度を挙げる原因となっていた。

GBA版以降ではMP制に変更され、「エーテル」「エリクサー」などのアイテムが追加された。
これにより以前のように魔法の温存を念頭に置いて攻略する必要がなくなった。
今回のピクセルリマスター版でも、それを踏襲している。
魔法がレベル別回数制に戻ったため、エーテルは「各レベルごとにMPを1回復」、エーテルドライは「各レベルごとにMPを3回復」するアイテムとなった。

アイテムの種類が増え攻略が容易に

ピクセルリマスター版では、原作であるファミコン版よりもアイテムが増え、攻略が容易になっている。

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原作で存在した消費アイテムは下記の6種類である。
ダンジョン内で使用できるものは上の3つだけであり、ジョブによっては回復の手段が非常に限られてしまうという問題があった。
また、上限が99個であるため、純粋に回復アイテムが不足する事態も見られた。

  • ポーション
  • どくけし
  • きんのはり
  • ねぶくろ
  • テント
  • コテージ

今回のピクセルリマスター版では、後のシリーズからの逆輸入でアイテムが大幅に増えている。
HPを回復する「ハイポーション」「エクスポーション」、MPを回復する「エーテル」「エーテルドライ」「エリクサー」が追加され、リソース不足が補える。
また、死亡状態を復活させる「フェニックスの尾」が追加されたため、レイズ、アレイズが使えないパーティーでもダンジョン内で死亡状態から復活できる。
使用機会は少ないが、各種状態異常を回復させる「やまびこ草」「目薬」「万能薬」も追加された。

これらのアイテム追加に伴い、消費アイテムはすべての町で同じラインナップとなったため、序盤から強力なアイテムが使用できる。

また、キャラバンでは妖精の瓶購入後に「力の薬」「巨人の薬」「プロテスドリンク」「スピードドリンク」といった戦闘中限定の消費アイテムを購入できるようになった。
これらを活用すればステータスの低さを補うこともできる。

なお、GBA版以降のリメイク版では、「あかいきば」などの魔法が使える消費アイテム、「きんのリンゴ」などの基礎ステータスを上げるアイテム、ダンジョンを脱出できる「ひじょうぐち」が追加されていたが、それらは追加されていない。
また、追加の武器・防具も多数追加されたが、それらも追加されていない。

FC版のゲームバランスは厳しかった一方、GBA版では簡単にしすぎてしまったという印象もあった。
実際、GBA版『ファイナルファンタジーI・IIアドバンス』の担当プロデューサーである時田貴司氏は、難易度について「メインのユーザーとなる小学生くらいの人でも楽しく遊んでもらえるように、システムやバランスの変更をしています。」と語っている。

dengekionline.com

今作『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』では、Steam・スマートフォン向けの販売ということで対象年齢が上がったことを考慮したのか、「FC版をプレイしやすくした」という範囲に収まっている。

FF1ピクセルリマスターの基本情報

PC版はSteamで配信中、スマホ版も各種アプリストアで

ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』はPCおよびスマートフォンでプレイできる。

PC版は大手PCゲームプラットフォーム「Steam」で配信されている。
外部ゲームパッド(コントローラー)に対応しているので、腰を据えてプレイしたいゲーマーにおすすめである。

スマホ版はApp StoreGoogle PlayAmazonにて配信中。
通勤・通学の空き時間を利用して気軽にプレイしたい方におすすめである。

詳細情報・権利表記

タイトル:ファイナルファンタジー
ジャンル:RPG
ストア:App Store / Google Play / Amazon / Steam
対応言語:日本語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、ブラジルポルトガル語タイ語、韓国語、中国語(繁体字簡体字
発売:スクウェア・エニックス
発売日:2021年7月29日
Web:https://www.jp.square-enix.com/ff_pixelremaster/ff1/

ファイナルファンタジー
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ファイナルファンタジーII
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