趣味はゲーセンめぐり

ファラオさんによるゲームセンターの訪問記録

ペンゴ!オンラインのロケテストで、トライアングル・サービスの対戦アクションゲームの新作を体験してみた

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アーケード用オンライン対戦アクションゲーム『ペンゴ!オンライン』のロケーションテスト体験記。

 

タッチパネルやイヤホンジャック、USB充電端子などを備え、1つの筐体で複数のゲームを選択して遊べるセガの最新筐体「ALL.Net P-ras MULTI Ver.3」。
そのオールネットプラスマルチに、TRIANGLE SERVICEの新作ゲームとして『ペンゴ!オンライン』という対戦アクションゲームが配信された。

今回は、稼働前にロケテストが実施されたときのプレイ記録をまとめてみた。

【『ペンゴ』というゲームについて】

『Pengo』は1982年9月に発売されたセガアーケードゲームで、主人公のペンギン「ペンゴ」を操り、敵キャラクター「スノービー」を全滅させることが目的のアクションゲームである。
スノービーの動きが独特で、単純に待ち伏せして倒そうとしてもなかなか倒せない奥深いゲーム性がある。

セガ黎明期の名作ゲームであるため、ゲームギアメガドライブセガサターンなど、セガの各種ハードに移植されている。

1995年12月22日に発売されたメガドライブ版は『ぺぺんがペンゴ』というタイトルで、リメイク版である「ストーリーモード」、4人で対戦できる「バトルモード」、アーケード版を移植したバージョンである「アーケードモード」が搭載されている。
多人数で対戦するという発想は、この段階から既にあったといえる。

しかし、このメガドライブ版ぺぺんがペンゴのアーケードモードは、プレイヤーキャラが「PENTO」と表示されており、誤って海賊版の『Penta』を移植したのではないかと言われている。

【トライアングル・サービス版『ペンゴ!』について】

2012年9月20日にトライアングル・サービスよりアーケードゲーム『ゲーセンラブ。~プラス ペンゴ!~』が発売される。
以下の4タイトルが収録されたオムニバス形式のゲームで、その中にタイトル通り『ペンゴ!』が収録されている。

  • アクション技能検定
  • シューティング技能検定
  • コンバットジー
  • ペンゴ

トライアングル・サービスの公式サイトによると、もともとは『ゲーセンラブ。』(前半3タイトルの総称)と『ペンゴ!』は別プロジェクトとして進行していたが、リリースタイミングなど諸々の都合で同じタイトルとしてまとめて発売されたようである。

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この 『ペンゴ!』はオリジナル版のテイストを残しつつ、新たな要素が加えられている。

最も大きな特徴は対戦形式になったことである。
オリジナル版にはなかった「ペンゴ同士のつぶし合い」という要素が入れられている。
これにより、今まではスノービーを追いかける立場だけだったのが、「相手から潰されないように逃げる」という要素が加わり、新たな戦略性が生まれている。
最大8人のペンゴと戦うことになる。

点数が高い上位半分が勝ち抜けとなる。
ゲーム開始時に星が2つ与えられるが、得点が下位のプレイヤーは星が減らされる。
1人プレイの場合は星がなくなったらゲームオーバーである。

また、16:9の汎用筐体を利用していることから画面もワイドになった。
オリジナル版は縦長の画面だったが、『ペンゴ!』では横長の画面で、領域も広いので遠くから狙い打たれるとかなり難しい。

1人用モードもすべて対戦形式となっており、CPUと対戦する。
たまにボーナスステージがあり、記憶力勝負をしたり、ダイヤブロックを揃えたりするミニゲームを行う。
移動速度が通常のペンゴより早いシルバーペンゴ、ゴールドペンゴ、ブラックペンゴなども追加され、数ステージごとに対戦する。

対人戦は4人までプレイ可能。
乱入対戦が可能で、CPUが混じるステージもあるようだ。

この『ゲーセンラブ。~プラス ペンゴ!~』はXbox 360およびNintendo Switchでも発売されているため、家庭でもプレイしたい方はぜひ購入いただきたい。
SteamおよびDMM GAMESで配信されている『ゲーセンラブ。』には残念ながら『ペンゴ!』は収録されていない。

ロケテストの概要|東京都のゲームセンター3店舗で実施】

ロケテストは2020年7月3日(金)から、以下の3店舗で行われていた。

セガアミューズメント用ICカードAime」に対応しており、データを記録できる。
ロケテスト版のデータも引き継げるので、上記の店舗の近くにすんでいる人は若干有利だったといえる。
アイミーに保存したデータは、「ペンゴ!オンライン 連動サイト」でプレイヤー登録できる。
マイページで戦績を確認したり、ランキングを確認したりできる。

pengo-online.am-all.net

ランキングは以下の7種類がある。

  • 王冠ランキング
  • 連続勝ち残り数ランキング
  • ナイス取得数ランキング
  • ポイントランキング
  • (週間)王冠ランキング
  • (週間)連続勝ち残り数ランキング
  • (週間)ナイス取得数ランキング

稼働から間もないためか、少しプレイしただけでもランキングに掲載される。
ちょっとお得である。

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先日の『Rolling Gunner』ロケテストと同様に、筐体には電子マネーに対応しているかのような表示がされていたが、ロケテスト版であるためか現金にしか対応していなかった。

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pharaohkai.com

現在はロケテストは終了している。
全国の「オールネット プラス マルチ バージョン3」で好評稼働中である。

【ゲームシステム】

1レバー+1ボタン(+スタートボタン)、およびタッチパネルで操作する。

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レバーでプレイヤーキャラクター「ペンゴ」を移動させる。
1ボタンはアクションボタンで、以下の3アクションができる。

  • ブロックを飛ばす(反対側にブロックがない場合)
  • ブロックを壊す(反対側にブロックがある場合)
  • 壁をゆらす(外壁に対してアクションした場合)

また、ゲーム開始前にアクションボタンを押すと、1回につき1点入る。
「ボタンを押してやる気アピール!」ということで、その名の通りやる気アピールに使える。
しかし、やる気だけではなく実際に点数が入るので、ガチ対戦の場合はまず連打合戦から始まることになるだろう。

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スタートボタンは、ゲームスタート時に使用する他に、ゲームプレイ中に押すと「お尻フリフリアピールモーション」をすることができる。いわゆる挑発コマンドである。
また、1ACT(1ステージ)ごとに1度、タッチパネルで相手のペンゴをタップすると「ナイス」を送ることができる。

敵キャラのスノービーが徘徊しており、倒すと点数が得られるが、触れるとシビれて一定時間動けなくなってしまう。

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カベをゆらすと、スノービーや他のペンゴを痺れさせることができる。
直接倒せるわけではないが、その状態でスノービーに触れると倒すことができるので、活用できる場面もあるだろう。

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ペンゴに潰されると「ゆ~れいペンゴ」となり、潰されたり痺れたりしない状態になる。

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この状態だとアイスブロック破壊時やスノービー撃破時のスコアが半分になるが、対戦相手のペンゴを倒すと高得点が得られる。

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大まかなシステムは『ゲーセンラブ。~プラス ペンゴ!~』版と同様である。
ただし、1人用モードのボーナスステージはなくなっている。
画面右下の「全国対戦」「店内対戦」のボタンを押せばマッチング募集が始まる。

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汎用筐体であるAPM3での稼働が基本のため、8方向レバーでの操作が基本になるが、移動は4方向しかできない。
こればかりはハードウェア的な制約なのでどうしようもない。
ただし、『ぷよぷよeスポーツ アーケード』では、専用稼働としたうえで4方向レバーに変更している店舗も見られるため、店側の裁量次第では絶対に不可能というわけではないようだ。

【1人用モードをプレイしてみた】

まずは「セガ秋葉原1号館」にお邪魔してロケテストをプレイした。

先日『Rolling Gunner』をプレイしたのと同じ日である。

pharaohkai.com

久々のプレイだったので、感覚を思い出すために1人用モードをプレイ。

しかしACT 1でいきなりCPUに負けてしまった。
セオリーがあまりわからずにやっているとはいえダブルスコアはちょっと…。

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気を取り直してACT 2をプレイ。

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ここでも追いつめられるが、必殺の奥義を発動。

ダイヤモンドブロックを3つ揃えると、隠しフィーチャーが発生する。
ボーナスが1000点入り、て敵ペンゴとスノービーがしびれ状態になる。

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この裏技を利用して逆転突破。

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ACT 3では6人対戦となり、混戦模様はさらにアップ。

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味を占めて、ここでもダイヤブロックをそろえる。
フィールドにゆ~れいペンゴがいる場合、基本のボーナス点の1000点に加えて、「敵のゆ~れいペンゴの数×1000点」が加算。
今回は3体のゆ~れいペンゴがいたため、4000 PTS.の大量得点である。

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こんな調子でACT 3も6145点で突破。
しかしCPUが9025点で1位だった。強すぎ。

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ACT 4では、動きが早いシルバーペンゴが登場。
普通に押しつぶそうとするとスピードで負けるので、ここでもダイヤブロックを揃えに行く。

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無事に圧勝。

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ACT 5では8人対戦となり乱戦度がさらにアップ。
8人中4位ということで辛くも通過。

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ACT 6ではシルバーペンゴ3体との対戦。
さすがにスピードについていけずここでゲームオーバーである。

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【全国対戦モードでプレイしてみた】

タイトルにもある通り、オンラインで対戦できることが売りなので、全国対戦モードをプレイしてみた。
画面右下の「全国対戦」を押せばいつでも開始できる。

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対戦格闘ゲームなどと同じで、基本は1人用モードをプレイしつつ、対戦相手がマッチングされ次第対戦モードに移行する。
対戦途中に別のプレイヤーが更に乱入する場合もあるらしい。
公式ではこれを「対戦中に新しいプレイヤーが乱入対戦するサステナブルなマッチングでプレイヤーが増えれば増えるほどエキサイティング!」と表現している。

しかし、何度もプレイしたのだが、対戦相手とマッチングする前にゲームオーバーになってしまった。
平日の夜の時間帯で、ロケテスト期間中で3店舗しか稼働していないため仕方ない部分ではあるのだが、売りのはずのオンライン対戦がプレイできず悲しかった。

このままオンライン対戦を経験せずにロケテストレポートは終われない!ということで、別日にもう一度プレイしに行ってみた。

せっかくだから別の店舗に行ってみようと思い、以前にも訪問したクラブセガ新宿西口を訪れた。

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クラブセガ新宿西口は全3フロア構成である。

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該当の筐体はB1Fに設置されていた。

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同様に「全国対戦」を押して1人用モードをプレイ。
しかしこの日もマッチングできず。

半ばあきらめて別ゲーム(QMA新作)をプレイしに行く。

その後、最後の望みをかけて地下に戻って再度プレイした。
たしかに平日夕方の早い時間帯では人もいないので、時間を変えればワンチャンあるかも。

すると「HERE COMES A NEW PENGO!」の文字とともに対戦者が登場。
同一店舗内ながら初めての対戦プレイである。

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1戦目。
地道にスノービーを倒して点を稼いでいたら、ダイヤブロックを揃えられ敗北。
対戦相手からは健闘をたたえられたのか「ナイス!」をもらえた。

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2戦目はがんばって自分が勝利。

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3戦目。
CPUが1万点超えのスコアをたたき出した結果、共倒れでゲームオーバーになってしまった。

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対戦相手がいなくなったので1人プレイに戻る。

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その後はマッチングせず終了。

結局マッチングしたのは1回だけだった。

マッチングした場合は、ゲームオーバー後に「オンライン対戦結果」が表示される。
「おしい」と言われたが、正直何が惜しいのかよくわからなかった。

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現在は全国のオールネットプラスマルチ バージョン3で稼働しているため、このようなマッチング面での問題は解消されていると思われる。
皆さんもゲームセンターで、現代によみがえった懐かしのレトロゲームで対戦してはいかがだろうか。

triangleservice.co.jp